中世→現代の魔女狩り
出張で東京に行に行ってきた。
行きは車で、帰りは新幹線
最終にギリ間に合ったのでその日のうちに山形に帰ることができた
東京駅のホームでふと気が付ついた
「やべ、スマホの充電がない、、、」
手持ちの本もないし、少し前に一眠りしてしまったから眠気もない
お腹も大して減ってもいなかった
さすがに3時間近くただ座っているのも何だったから、近くの店で本を一冊購入
題名は何だったか忘れてしまった
確か内容はたしか魔女狩りが現代でも行われる制度になった世界のストーリーだった
犯罪を事前に予防するという名目で動く平和警察がとりあえず怪しい人をみつけ取り調べという理由で強引に署まで連行
そして身に覚えのない容疑をかけられ「お前も関係者だろ!」と尋問される、そこで行われる拷問に耐え切れなくなりほとんどの人は「私が犯人です」と自白してしまう
自白してしまったら最後、見せしめとして群衆の前で断頭台で斬首される
おっかないのは作中に出てくる、集団の心理だ
恐れから密告したり、気に入らない人を犯人に仕立て上げてたり
人が死ぬのを嬉々として見に行く人たちとか
疑われたら最後だから皆必至に身代わりを用意した
まさに中世の魔女狩りの様子を映していた。
とまあこんな話だった気がする、、、
今の僕ら世代からすると魔女と聞いてもあまり憎めないイメージがありますよね
アニメや漫画で魔女がテーマになっているものも多々あるしね
その作中に描かれている魔女はいい感じに写されている
箒にまたがり、魔法を使ったりなんかしてね
だが魔女狩りとなると一転して険悪なイメージだ
当時はそれで数十万とも数百万人との人が疑いをかけられて殺されていた
その当時では魔女を見分けるための指南書まで出ていたらしい
例えば下の感じだ
魔女は祈りを捧げられないから
- 神に祈りを捧げるように強制する
- 疑わしき人物の家に行きペット(主に猫)の数を数える
- 魔女と疑わしき人物を縄で縛って川に放り込む
- バネを仕組まれた針を魔女と思わしき人物に刺す(実際は刺さらない)100均で売っているナイフみたいな感じだ。
魔女は痛みを感じないから刺したときにいたがらなかったら魔女
- 魔女と思わしき人物に触らせて痛みが無くなるかを確認する
川に投げられるのは魔女は水の中で浮かばないからという理由らしい
魔女だと疑われたくなかったら、水の中で窒息死するか
魔女と疑われて酷い拷問を受けるかの二択だ
そして前者を選んで死んだとしても「魔女は自殺を選ぶものだ」といわれ結局は魔女
指南書を見てもらってもわかるように要は誰しもが魔女として扱われる
魔女だと聞いて女性だけだと思ったとしてもそうではない
その時代は男性も魔女として処刑されていた
決して女性だけの話ではなかった
そうはいっても魔女だと疑われた8割近くは女性だったらしいが
上の本でもあったように明日は我が身かも知れない状況だから、親類や友達だって売ってしまう。魔女となった時にどうなるか知っているから
さも自分が正義になったかのように
人は他者に悪を観たとき、そして自分が許された正義を振りかざすことのできる状況に弱いと思う
今の時代もそうだ
そこにさらに匿名性も加わるからなおたちが悪い
言いたい放題に書き込む
誰かを貶めたりして自分の優位性を獲得して、存在の価値を出せるから気持ちがいいんだと思う
ネットの掲示板なんかもそうだ
メディアで悪と評価したこぞって集まり、叩く
学校で起こるいじめもそんな気がする
実際に僕もいじめの経験があるからなんとなくだが分かる
人は自分よりも下の人を見て安心したいという心理があるんだって
なんかあっても「あいつよりは」と安心したい
それをわかりやすくしたのが学校で行われるテストもあると思う
本来は先生方の成績を決める基準としてだが、生徒たちからしたらわかりやすい順位決めだ。
学年で何位なのかがすぐにわかる
ということは自分の下の数だってわかるってこと
高校の時に常に最下位を取っていたやつが同じクラスにいた
テスト後にはそいつの点数をこぞって聞き出しいじっていた風景があった
火であぶったり、水に沈めたり、拷問したりはないがまだ魔女狩りは今の時代にも存在する
肉体的な苦痛は中世ほどではないと思うが、精神的にはかなりくるものだ
そしてこのテーマで調べていってわかったことだが魔女狩り自体はまだ残っている
アフリカのほうでは年間500人近くが魔女と疑われて殺害されている
そんな現実もある、、、
ある意味これは人の性の部分もあると思う。
だがそれでもそこに気が付いていない自分自身がいるというのが一番の問題だと感じます。