「日本が売られる」あとがきを読んで

かなり時間がかかったが堤未果さんの「日本が売られる」がやっと読み終わった

とにかく日本は今ヤバい状態にいる

 

最近では東京オリンピックに続いて大阪万博もやるとか言っているし

「今だけ金だけ自分だけ」というのが目に見えてわかる

開催することにちゃんとした戦略があるならいいが

大変なことになるということはバカな俺でもわかる

 

もしかしたらと思いたいがやめとくことにする

 

今日は最後の「あとがき」の部分を少し取り上げたいと思う。

 

では

 

「公共サービスを民間に売り渡すということは、結局高くつくだけじゃなかった。一番の損失は、私たち一人ひとりが自分の頭でどういう社会にしたいのかを考えて、そのプロセスに参加するチャンスを失うことの方でした」

 

スペインのテレッサ市の市議会議員に加わったという31歳のシルビア・マルティネスは私に言った。

 

「国民はいつの間にか、何もかも〈経済〉という物差しでしか判断しなくなっていた。だから与えられるサービスに文句だけを言う〈消費者〉に成り下がって、自分たちの住む社会に責任をもって関わるべき〈市民〉であるということを忘れてしまっていたのです。

 

確かになー

今の経済にすっかり洗脳されていたのだと今なら思える

商品たいして不満を持ったことはあるが根本的なところのシステムについて疑問を持ったことがなかった

というか持たされないように誘導されていたように感じる

社会に対する「これななんでなんだろう?」と思い探求するという意欲が削がれていっている

(自分も含めて周りの人がそうだった)

堤さんが言っているように自分の頭で考え、こういう社会にしていきたいというのがあまりにないのでは(勝手な推測だが)

 

戦時中や戦後ならまだ日本の市民全体に掲げる明確な目標があったはずだ

それがあったからこそあれだけ自経済が発展していったのだと思う

ただ、現代の日本には目指す旗がない。

目指すものがないっていういい方も変なのかもしれない、やろうとしている人は行動しているし、個人個人目指しているものがあると思う

でも全体の一致感がない

てんでばらばらだ

 

何かあっても国が何とかしてくれるだろうという「平和ボケ」が自分たちの首を絞めてしまっている

もしかしたら首を絞めていることさえ気づいていないのかもしれない

 

 

そんな「平和ボケ」している中でも今の社会に対して疑問を抱いている人はたくさんいる

 

そんな思いを持ちながらも今の生活から抜け出せないでいる

「今の経済に頼らないで自分たちでやっちゃおうぜ」って集団

 

それが「あらえびす」だ

 

もし疑問がある人だったら

求めているものはここにある

 

ぜひ一度覗いてみてほしい

 

どんな世界が一番理想か

根っこはみんな一緒だと思う

 

あらえびすのプロジェクト

 

最後に堤さんの言葉で締めさせてもらいます

何が起こっているか知った、目に映る世界は色を変え、そこから変化が始まってゆく。水道や土、海や農村、医療や教育、福祉や食の安全・・・・あるのが当たり前だと思っていた値段が付けられて打たことに知った時、私たちは「公共」や「自然」の価値に改めて目をやり、そこで多くのものに向き合わされる。他者の痛みや、人間以外の生命、子供たちがこの先住む社会が、今を生きる大人たちの手の中にあることについて。

私たちの一瞬一瞬の選択が、未来へのギアを入れ直すのだ。

 

 

それでは今日はこれで

 

また明日